診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

カルグート錠5

販売名
カルグート錠5
識別コード
TA 130 5
薬価
5mg1錠 19.30円
製造メーカー
田辺三菱製薬

添付文書情報2020年09月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の強心剤
一般名
デノパミン錠

-

効能・効果
慢性心不全。
用法・用量
デノパミンとして通常成人1日量15~30mgを3回に分けて経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
ただし、多くの場合、他剤(ジギタリス、利尿剤、血管拡張剤等)と併用する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 1日あたりの製剤量は次のとおりである。
成人1日量(15mg~30mg):3~6錠。
合併症・既往歴等のある患者
8.1. 本剤投与中、心電図検査を定期的に行うこと、特に心室性期外収縮、心室頻拍等の不整脈の管理のため、心電図検査は通常3~6ヵ月ごとに実施することが望ましい〔11.1.1参照〕。
8.2. 心室性期外収縮、心室頻拍等の不整脈の発現は慢性心不全の重症例に多くみられている。
9.1.1. 急性心筋梗塞の患者:胸痛、前胸部不快感等の症状が発現することがある。
9.1.2. 不整脈のある患者:心室性期外収縮等の不整脈が発現することがある。
9.1.3. 肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者:心収縮力増強作用により、左室流出障害を増強させるおそれがある。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 心室頻拍等の不整脈(0.1~5%未満):症状があらわれた場合には、減量、休薬又は抗不整脈剤を投与するなど適切な処置を行うこと〔8.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(0.1~5%未満)頻脈、心室性期外収縮等の不整脈、動悸、(0.1%未満)血圧上昇、胸痛、前胸部不快感。
2). 精神神経系:(0.1%未満)頭痛。
3). 消化器:(0.1%未満)嘔気、嘔吐、食欲不振、腹痛。
4). 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇。
5). 過敏症:(0.1%未満)発疹、そう痒。
発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。
高齢者
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験で、催奇形性(骨格異常)、胎仔致死及び胎仔発育抑制(ラット及びウサギ)、出生仔生存率低下、出生仔体重増加抑制、出生仔下腹部大動脈血栓形成等(ラット)が報告されている)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。
小児等
少量より開始するなど慎重に投与すること(小児等を対象とした臨床試験は実施していない)。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

16.1 血中濃度
健康成人男子にカルグート錠10(デノパミンとして10mg)を1錠経口投与した場合、血漿中濃度は約1時間後に最高に達し、以後約4時間の半減期で減少する。

健康成人にデノパミン製剤を単回経口投与した時の薬物動態パラメータ(投与量各10mg、mean±SE、n=9)
→図表を見る(PDF)

16.3 分布
in vitroにおけるデノパミンとヒト血漿蛋白との結合率は43%であった。
16.4 代謝
ヒトでは酸化的脱メチル化、芳香環の水酸化に伴う水酸基のメチル化とこれらのグルクロン酸あるいは硫酸抱合化により代謝される。
16.5 排泄
健康成人男子にデノパミン10mgを経口投与したとき、24時間以内に投与量の30~40%が尿中に排泄される。尿中排泄物は、未変化体とそのグルクロン酸あるいは硫酸抱合体が約半量で、残りは脱メチル化体(3’又は4’)と芳香環の水酸化体の抱合体である。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
心筋症、虚血性心疾患、高血圧症、弁膜疾患等に基づく慢性心不全患者(本剤群114例、プラセボ群113例)を対象とした多施設二重盲検試験において、本剤15~30mg/日を2日~4週間投与したとき、本剤の有用性が認められている。副作用発現頻度は本剤群で15.0%(17例/113例)であった。主な副作用は、心室性期外収縮4.4%(5例/113例)、動悸1.8%(2例/113例)、胸部圧迫感1.8%(2例/113例)であった。
17.1.2 国内臨床試験
二重盲検試験を除く一般臨床試験の成績は、次表のとおりで、倦怠感、息切れ、呼吸困難、浮腫、ギャロップ、胸部ラ音等の症状並びに左室駆出率、心係数、左室拡張末期圧、肺動脈圧、左室内圧最大変化率等の心機能指標の改善がみられた。
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
アドレナリンβ1受容体に選択的な刺激剤である。isoproterenolに比べ心筋のcAMP産生が少ない量で同程度の心筋収縮力増強作用を示した(イヌ)。
18.2 心筋収縮力増強(陽性変力)作用
18.2.1 摘出心筋(モルモット)の収縮力をouabain(ジギタリス様物質)と同程度増強させる(in vitro)。
18.2.2 0.4mg/kgを単回経口投与した場合、心筋収縮能(LV dp/dt max)の増強は1~2時間後ピークに達し(66%増強)、7時間持続する。血圧、心拍数には有意な変化は示さない(イヌ)。
18.3 心拍数、心筋酸素消費量、血圧に及ぼす影響
18.3.1 同程度の心筋収縮能増強作用を示す用量での心拍数増加作用は、isoproterenolの約1/3である(ネコ)。
18.3.2 心筋収縮能(LV dp/dt max)を20%増加させる量では心拍数、血圧、心筋酸素消費量は有意な変化を示さない(イヌ)。
18.4 末梢血流に及ぼす影響
心拍出量増加に伴い冠血流量、腎血流量並びに大腿動脈血流量、総頸動脈血流量を増加する(イヌ)。
18.5 不整脈誘発作用
期外収縮、心室細動の発生はouabainが発生させる量の30倍量の静注においても発現しない(モルモット)。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
田辺三菱製薬
販売会社
 

おくすりのQ&A

解決済回答2

化学療法薬の返戻

月をまたいで化学療法剤を使用したところ、返戻されました。...

薬価・添付文書 製品

受付中回答2

アイファガン処方時の保険傷病名について

当該製品の添付文書では、効能又は効果として、『次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症』と記載されています。...

薬価・添付文書 製品

受付中回答2

添付文書の表現とその精確な意味

添付文書内の「有効性安全性」の正確な意味を教えてください。どのような条件ならば有効性があるとするのか、安全性があるというのかをその基準を教えて欲しいのです

薬価・添付文書 その他

受付中回答2

グリセリン浣腸50%[ムネ]30ml

1個の点数

薬価・添付文書 メーカー

解決済回答1

グリメピリド錠について

腎機能低下、肝機能障害,糖尿病性腎障害の病名がついてる方へのこの薬の処方は査定対象になりますか?

薬価・添付文書 製品

わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!

質問する

このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。