イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」

添付文書情報2023年11月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 慢性胃炎における消化器症状(腹部膨満感、上腹部痛、食欲不振、胸やけ、悪心、嘔吐)。
- 用法・用量
- 通常、成人にはイトプリド塩酸塩として1日150mgを3回に分けて食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 8.1. 本剤はアセチルコリンの作用を増強するので、その点に留意して使用すること。
8.2. 消化器症状の改善がみられない場合、長期にわたって漫然と使用すべきでない。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:抗コリン剤(チキジウム臭化物、ブチルスコポラミン臭化物、チメピジウム臭化物水和物等)[本剤の消化管運動賦活作用<コリン作用>が減弱するおそれがある(抗コリン剤の消化管運動抑制作用が、本剤の作用と薬理学的に拮抗する)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、呼吸困難、喉頭浮腫、蕁麻疹、蒼白、発汗等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)発疹、発赤、そう痒感。
2). 錐体外路症状:(頻度不明)振戦。
3). 内分泌:(0.1~5%未満)プロラクチン上昇、(頻度不明)女性化乳房。
4). 血液:(0.1~5%未満)血小板減少、白血球減少。
5). 消化器:(0.1~5%未満)下痢、便秘、腹痛、唾液増加、(頻度不明)嘔気。
6). 精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、イライラ感、睡眠障害、めまい。
7). 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、(頻度不明)ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇。
8). 腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇。
9). 循環器:(頻度不明)動悸。
10). その他:(0.1~5%未満)胸背部痛、疲労感。
- 高齢者
- 一般に高齢者では生理機能が低下している。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ラットによる実験で胎仔に移行することが報告されている)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラットによる実験で乳汁中へ移行することが報告されている)〔16.3.1参照〕。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」とガナトン錠50mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(イトプリド塩酸塩50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
→図表を見る(PDF)
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
16.3.1 乳汁移行性
ラットに14C‐イトプリド塩酸塩5mg/kgを経口投与したときの乳汁中放射能濃度は、血清中放射能濃度と比較してCmaxで1.2倍、AUCで2.6倍、T1/2で2.1倍であった。[9.6参照]
18.1 作用機序
イトプリドはドパミンD2受容体拮抗作用によりアセチルコリン(ACh)遊離を促し、更にアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用を有しており、遊離されたAChの分解を阻害する。これらの協力作用により消化管運動亢進作用を示す。
- 一包可:不明
無包装状態試験:規格内変化のみ
- 分割:可能
- 粉砕:可能
粉砕後試験:室内散乱光条件→規格内変化のみ
- 製造販売会社
- 辰巳化学
- 販売会社
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